『小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略』 書籍レビュー

2013.10.24|ランチェスター戦略の書籍紹介

このエントリーをはてなブックマークに追加
Check

小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター経営戦略 坂上仁志著 明日香出版社

○ 「景気に左右されない、強い会社の作り方」
ランチェスター戦略初心者向けの指南書のうちの一冊です。
見開きで1項目になるように作られているので、少しずつ読みたい人に適した書籍かもしれません。
章立ては4つで構成されており、全80項目となっています。

 

はじめに
第①章 [技]ランチェスター戦略の基本
01ランチェスター戦略とは何か?
02【ランチェスター第一法則】とは?
03【ランチェスター第二法則】とは?
04ランチェスター法則からわかること
05弱者と強者の定義
06弱者の戦略と強者の戦略はまったく違う~5大戦法
07ランチェスター戦略方程式
08 73.9%、41.7%、26.1%の意味
09射程距離理論=3:1の原理
10競合商品パターン5つの型
11ランチェスター戦略3つの結論 1位とNO1の違い
12ナンバーワン(NO1)主義
13足下の敵攻撃の原則(競争目標と攻撃目標を分ける)
14一点集中主義
15一点集中の方法①地域の一点集中主義
16一点集中の方法②顧客の一点集中主義
17一点集中の方法③商品の一点集中主義
18弱者の5大戦法①局地戦
19弱者の5大戦法②接近戦
20弱者の5大戦法③一騎討ち
21弱者の5大戦法④一点集中主義・⑤陽動作戦
22弱者の戦略

第②章 [技]NO1はなぜこの戦略を実践するのか?
23経営を科学する~中小企業のランチェスターNO1戦略
24現状把握~会社の状況をつかむ~年計
25年計を科学する
26 80:20の法則
27 1位になるにはどうしたらいいのか?
28絞り込むとは、やらないこと、捨てること
29エリア=「どこ」の決め方
30顧客対象=「誰」の決め方
31お客様に聞く
32本当のお客様は誰か?
33商品=「何」の決め方
34商品=「何」の決め方~誰によって違う
35商品=「何」の決め方~どこによって違う
36誰(顧客)と何(商品)の関係
37集客方法=「どう」の決め方
38ランチェスターSEO
39どう販売するか……リスト・ツール・トーク
40どう販売するか……セールスステップ
415W1Hで聞く
42どう販売するか……販売チャネル
43ターゲット
44弱者は特徴を持つ
45弱者の差別化の仕方
46顧客との接触5種類
47コミュニケーションの質を高める

第③章 [心]NO1はなぜ理念を大切にするのか?
48企業は何のために存在するのか?
49経営理念とは何か?
50経営理念は必要か?
51経営理念の解釈の仕方
52ミッション・ビジョン・バリュー
53経営理念の作り方のヒント
54利他
55価値観
56老舗の価値観
57スローガンと方針
58経営者にとって最も大切なものは何か?
59競争と共生
60価値観の共有
61感謝
62経営とは何か

第④章 [体]NO1はなぜこの習慣を大事にするのか?
63スグすること!
64思考は言葉と数字
65思考と行動をコントロールする
66朝礼・会議は①事実②数字③結論(各論)
67PDCする
68会計が分からなければ経営はできない
69時間を味方につける 1万時間の法則
70人は一生のうちどのくらい働くのか?
71時間の無駄をなくすために
72時を守り、場を清め、礼を正す
73はがきを書く
74掃除
75早起きと勉強会
76読書
77親孝行・墓参り
78健康
79いい習慣を身につける
80社長の成長が社員の成長

見習いたい企業の経営理念
おわりに
以上が本書の章立てです。
(例示等は省略させていただいています)

章建てで特徴的なのは[心][技][体]の3つが組み込まれているということです。
著者である坂上氏は、「理念」「戦略」「実践」をこの3つの心技体になぞらえ、これらがすべてそろった「心技体の経営」を私たちは目指すべきであるというメッセージを発しています。
[技]がランチェスター戦略の具体的な中身です。
[心]は企業やその戦略を支える理念、[体]はその実践を表すということで、とても分かりやすいとらえ方ではないかと思います。

 

○ 「基本」と「応用」の具体的なやり方が書かれていて実践的
第①章でランチェスター戦略、中でも弱者の戦略が解説されます。
本書は実践メインの書であり、ランチェスター戦略の結論がしっかり読者の頭に残るように書かれています。
かえってこういった書き方をされている方が、ランチェスターの法則を式で示されるよりも分かりやすいという方も多いのではないかと思います。
第②章では、第①章を踏まえて、中小企業の経営者は何をしたらいいのかが具体的に項目別に列挙されていきます。
例えば「経営を科学する~中小企業のランチェスターNO1戦略」「年形を科学する」「80:20の法則」といった項目ごとのタイトルが付けられ、経営者が把握すべきデータや、作るべきリストなどが示されます。
こうった具体的な提案が、ランチェスター戦略に基づき例示を交えて書かれているので、「なんとなくランチェスター戦略は分かったけど、結局何から始めたらいいかわからない」という方の参考になるのではないかと思います。
○ 伝統的なランチェスター戦略+αとして
本書は、ランチェスター戦略を使った企業コンサルタントとして著名な竹田陽一氏の影響を強くみることができます。
営業時間、勤務時間の投入量を増やすこと、はがきを書くことなどへの推奨は竹田氏も著書でよく述べられていうことです。
竹田氏と少し異なる、坂上氏独特の視点もあります。
たとえば、本書で特徴的な点をあげると「ランチェスターSEO」という項目でホームページ、SEO対策(検索エンジンの最適化)、ブログやSNSといったインターネットを利用して、顧客の役に立つ情報提供をするといったことにふれていることがあげられると思います。
他にも経営理念の大切さをかなり強調しておられる点なども挙げられます。
ちょっと違った切り口でのランチェスター戦略を発見できるかもしれません。
実際の企業の例示なども豊富なので、参考できる実例探しにも良いと思います。

 

 

コメント一覧

コメントはありません。

この記事にコメント

コメントは締め切られました。

トラックバックURL