儲けのしくみ、教えます!「ランチェスター経営」がわかる本 竹田陽一著

2013.5.29|ランチェスター戦略の書籍紹介

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儲けのしくみ、教えます!「ランチェスター経営」がわかる本 竹田陽一著

☆ 目指すべきことを簡潔に、すべき行動を具体的に提案
本書は全部で8章構成となっています。章の目次を申し上げますと、
第1章 経営の基本をマスターしよう! ~ランチェスター基本戦略~
第2章 戦略と戦術はまったく違う! ~ランチェスター法則~
第3章 小さな会社の戦略を学べ! ~ランチェスター「弱者の戦略」~
第4章 小さな会社が売り込める商品を作れ! ~ランチェスター商品戦略~
第5章 小さな会社は1位の地域を作れ! ~ランチェスター地域戦略~
第6章 小さな会社は業界と客層を絞り込め! ~ランチェスター業界・客層戦略~
第7章 小さな会社は接近戦の営業しかない! ~ランチェスター営業戦略~
第8章 小さな会社はお客に好かれることが一番! ~ランチェスター顧客維持戦略~
以上、8章の表題を見ていただくとお分かりいただけますように、本書は「小さな会社」
に焦点を当てた構成になっています。ランチェスター戦略は、「強者のための戦略」と
「弱者のための戦略」という風に大きく分かれています。異なった性質を持っているのだから、
異なった戦い方が勝利には必要なのです。ここで優劣を気にする必要はありません。
大きければいい、小さければいいといった単純なものではないということは頭に入れておい
てください。そして特にランチェスター経営は中小企業の経営に力を発揮する戦略として、
大きな意味合いを持っています。
この本では、経営に悩む中小企業経営者のために中小企業専門コンサルタントとして長年尽力
をしてきた著者の竹田陽一氏のノウハウが図表を交えて紹介されています。

たとえば、今行っている営業方法の見直しをした方が良いかどうかを知るための簡単な方法、
限りあるモノ・ヒト・カネ、時間などの経営資源を営業対策・商品対策・組織対策・資金対策
の4つに振り分けるとしたらどのような配分が理想的か、どのように営業をかければ最も効果
的なのか、できる社長になるには何をどのように学習すべきか…などのかなり具体的な経営の
ヒントとなることがたくさんちりばめられています。読みながら、経営者が自分の会社や自社
の営業社員の動き方を思い浮かべて「ランチェスター経営」を自然にできるような工夫がされ
ています。

☆ 分かりやすさが魅力!
この本の特徴は、とにかくイメージ図が多くて分かりやすい点です。ランチェスター経営は、
もともと戦争における数字でとらえることのできる勝利の法則に着目し、それを経営という
舞台でとらえなおしたものです。戦争におけるランチェスター戦略というものが数学を利用
していることもあり、ランチェスター経営は少し難しい印象を持たれる方も少なくありません。
しかし、この書籍はほとんどのページで見開きの右半分で文章説明、もう半ページで文章の
イメージ図を使用しています。ですから、文章だけでは難しくなりがちなランチェスター
経営をかんたんにとらえることできる工夫がなされいる点が何より魅力です。

文字も見やすいように行間をあけてあるので、さらっとランチェスター経営がどんなものなのか、
何を大事だと言っているのかが良くわかると思います。初めてランチェスター経営というものを
学ぶのだけれど、少し説明を聞いたがよくわからない、具体的に何をしたらいいのか教えてほし
いという方にはぴったりの本ではないかと思います。

☆ 1位の商品をどう作るか?
会社の利益は、どこから生まれるものでしょうか。答えは「顧客」です。これは考えてみれば当
然のことなのですが、商売・経営の基礎として本書の一番最初で解説されています。それだけ、
当たり前だけれど忘れてはいけないこと、そして日々の経営の中でおろそかになってしまいがち
なことなのかもしれません。小さな会社では、1人で何役もしなくてはいけないことが多々あり
ます。商品の開発、技術を磨くこと、総務・経理処理、営業、アフターサービス…。目の前のこ
とを追いかけていると、いつのまにか「顧客」視点でモノを考えるのを忘れがちです。しかし、
それで「売れる商品」「No.1の商品」を作れるわけがありません。このNo.1の商品を
作ろうとする過程が非常に重要です。
実はさきほど挙げた章立てにおいて「小さな会社」に焦点があるという以外に、
もうひとつ特徴的なのは、「営業に関係する章が多い」というです。
営業という名こそついていませんが、第5章から第8章にかけては、「どう売るか」という販売
に関係した内容です。これを考えることが「No.1の商品」を作ることにかなり重要な要素で
あり、比較的変えやすい経営領域でもあるのです。まず、日々の売り方を考える、どの市場、
どのエリア、どの客層に自社商品をどのように売っていくのか、細かいアドバイスが各章に折り
込まれています。

☆ 読みやすさ・とっつきやすさがスバラシイです!
ランチェスター経営というのは、理論そのものは少々ややこしいです。
しかし、本書はその難解さを感じずに、自然にランチェスター戦略・ランチェスター経営に親し
むことができます。日々、成果を出すために頑張っているのだが成果に結びつかない、あるいは
もっと効率よく利益を生み出したい!という悩みをお持ちの経営者の方、そしてこれからビジネ
スを立ち上げようとしているベンチャー起業家にもおススメできる書籍であると思います。

むずかしい経営理論なんてよくわからない、という方、経営をまなぶ「最初の一歩」をこの本で
踏み出してみてはいかがでしょうか?

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